2012年2月13日月曜日

中馬のおひなさん 足助町

中馬のおひなさん


ひなまつりの季節になりましたね。
みなさんのお宅では、もう雛人形の飾りつけは済みましたか?
雛人形は、立春のころから遅くても24日までに飾りつけるのが良いとされています。
かく言う私はやっと今日、納戸からおひなさまを出したところなんですけどね。
と言っても、私は長女ではないので立派な雛人形は持っていません。



豪華な御殿雛


子供のころは姉の五段飾りの雛人形が羨ましくて、両親に「私も自分のおひなさまが欲しい」と駄々をこねたものです。
あんまりうるさいので困り果てた両親が買ってくれたのが下の写真の「だるま雛」です。
その時は、嬉しかったというより正直がっかりしました。
やっぱり、段飾りのおひなさまが欲しかったのです。
せっかく買ってもらったのに、ふてくされ部屋の隅っこで拗ねていた私を思いだします。

私の思い出話はさておいて、今日は「中馬のおひなさん」のご紹介です。
「中馬のおひなさん」とは、豊田市足助町で毎年行われている町おこしイベントです。
今年で14回目となるこのイベントは、いまや各地で行われている「雛めぐり」の先駆けとなったイベントでもあります。



花餅


毎年2月から3月にかけて行われる「中馬のおひなさん」は、古い町並みに並ぶ商家や民家が代々伝わるおひなさまを店先や玄関先に飾り、この町を訪れてくれた人々に町並み散策を楽しんでもらおうという「おもてなし」心から始まったイベントです。
いまではすっかり定着した「中馬のおひなさん」
期間中、足助の町は大勢の観光客で賑わいます。
町並みは花餅(餅花)で華やかに彩られ、昔ながらの麩菓子や地元の人達の手作りの漬物、五平餅などが、それぞれのちょっとした玄関先で売られています。





派手なテントの露店などが一切でていないのも、このイベントのいいところだと思います。
ちいさな町ではありますが、飲食のできる休憩所も設けられているので一日ゆっくりのんびり散策することができますよ。

思わず、食い気に走ってしまいましたが、紹介したいのはおひなさまでした(-_-;)
歴史ある商家には江戸時代のおひなさまも展示され、豪華絢爛の御殿飾りを見ることもできます。



細かい細工の御殿や小さな道具類は、それはみごとなもので見応え充分。
明治時代のおひなさまは少しスリムだったり、昭和の始めのおひなさまはふっくらしていたり、時代によって雛人形の顔つきも違うので、そのあたりも鑑賞ポイントかもしれませんね。
また、この地方に古くから伝わる「三河土雛」もたくさん展示されいます。


土雛

素朴な味わいの土雛は、ちょっとユーモラス。
思わず笑顔になってしまいますよ。
元来、雛人形は子供の身代わりとなり事故や病気から守ってくれる縁起物。
子供の健やかな成長と幸福を願う親心の賜物です。
そのせいか雛人形を眺める人達の顔は誰もが和やかでした。



私のおひなさま

私もおひなさまを飾りながら、亡くなった父や母と一緒に眺めた日々を想いだし感謝の気持ちになりました。

ここで、雛人形についてのウンチクをひとつ。
よく桃の節句が終わったら、すぐに片づけないと嫁に行き遅れるとか言いますよね。
でも、迷信なんですねぇ。
本当は、いつまでも片づけないと梅雨も近づき、おひなさまにカビがはえてしまうといけないからだそうですよ。


瀬戸の友人に頂いたスヌーピーのおひなさま


それと、片づけも満足に出来ないと立派な女性になれない、良いお嫁さんにはなれませんよという戒めの意味もあるのだそうです。
綺麗なおひなさま、いつまでも飾っておきたいけれど桃の節句が終わったら、さっさと片付けた方がやっぱりいいようですね。

♪ 灯りをつけましょ ぼんぼりに お花をあげましょ 桃の花 
五人囃子の笛太鼓 きょうは愉しいひなまつり ♪
ああ、女の子(?)に生まれてよかった♡


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